フェデラルファンド(FF)とは、米国の市中銀行が支払準備金として「連邦準備銀行に預けた無利息の準備預金口座」のこと。
市中銀行が連邦準備銀行に預託を義務づけられている準備預金は無利子であるから、フェデラル・ファンドの金利はゼロである。
FFレート(フェデラル・ファンド金利)とは?
フェデラル・ファンド金利(FFレート)とは、各市中銀行がフェデラル・ファンドの預託金額を維持するために資金を調達する短期金融市場の金利の事である。
市中銀行間の短期資金のやりとりの場である短期金融市場の実勢金利。政策金利ともいう。
以下は過去のFFレート推移
利上げとは?
アメリカの景気が回復しているときには連邦公開市場委員会(FOMC)はFFレートの誘導目標を上げる。
これを「利上げ」といい、逆を「利下げ」という。
具体的には、中央銀行はお金の量をコントロールすることで目標に近づけようとする。
もちろん目標なので実際の数値と一致しないこともある。
主な利上げ・利下げの変遷
2008年12月17日 米国史上初のゼロ金利政策。0.75%引き下げられて0.25%となった(誘導目標年0%〜0.25%)。
2015年12月16日 アメリカ利上げ 0.25%~0.50%となった。2008年12月の利下げ以来およそ7年振りの政策金利変更。
アメリカが利上げをするとどうなるか?
利上げをすると、アメリカの金利が高くなるからドルや米国債の魅力が高まり、リスクの高い新興国からマネーが流出する。そうすると新興国経済に打撃を与えるおそれがある。