キチンの波とは、アメリカの経済学者キチンにより明らかにされた約40ヶ月の周期を持つ景気循環のこと。
具体的には以下。
金融・経済用語辞典より引用
(1)生産量増加・在庫増加
主に好景気の末期。生産量が非常に拡大している。(2)生産量減少・在庫の増加
生産過剰によって在庫が増えることで生産量の調整が行われるが出荷量を上回る生産であるため、在庫数は伸びる。景気後退の始まり。(3)生産減少・在庫減少
景気悪化に伴いさらに生産量を減らす。これにより在庫量も減少する。この状態になると景気後退も終盤。(4)生産増加・在庫減少
出荷量が増えため、生産量を拡大する。景気の好転により消費も増えているためなお在庫が減少する。景気拡大の始まり。以上が大まかなキチンの波の周期である。これがおよそ40ヶ月周期で起こるとされているが、近年ではこのキチンの波が観測されないケースも良く見られるようである。(90年代の米国経済など。)